NAGAMIピアノ教室(見沼区)の永見です。

 

今日は、ピアニスト「フジコヘミング」さんのショパンの革命を聞いて感じたことを書きたいと思います。

 

私がフジコヘミングさんの演奏を初めて聞いたのは、約20年前に放送されたNHKでの特集ででした。

聞いた瞬間から、彼女の音が音楽が深く深く私の魂に突き刺さり、深い衝撃を受けたのを思い出します。

インタビューで、苦労多い人生を送っていると聞いて納得しました。

特に、ヨーロッパでデビューとなる大きなチャンスのコンサートの前日に風邪をこじらせ、両耳の聴力をうしなったのは、彼女にとって悲劇も悲劇、とてつもなく悲しい、いや悲しいなんていう言葉で表せるほどの出来事ではなかったでしょう。

その後、左耳の聴力は40パーセント回復しただけだそうです。

 

番組で言っていました。

「弾いても弾いても聞こえない!

地獄よ」と。

 

何も悪いことはしていないのに、どうして気分だけこんなに辛い思いをしなければならないのか?

やるせない思いに随分と苦しんだと思います。

彼女の辛い経験は、魂から音楽を引き出して演奏にしているかのようです。

どの演奏も、魂の深いところまで浸透して、深い深い感動を覚えさせてくれます。

 

特に、最近私が聞いた彼女の演奏で衝撃を受けたのは、ショパンの革命です。

ショパンは20歳の時、故国ポーランドを離れていました。

その際、首都ワルシャワが陥落したとの知らせを受け、絶望と怒りに見舞われ、その思いをこの曲に綴ったと言われています。

 

色々なピアニストがこの曲に挑戦して、名演を残していますが、フジコヘミングさんの革命ほど、私の心に響いた演奏はありません。

言葉は悪いですが、ショパンの革命は「速くて完璧な演奏です!」的な演奏が多いのですが、フジコヘミングさんの演奏を聞いていると、

「絶望ってこういうことなんだ」

「怒りってこういうことなんだ」と納得させられるのです。

 

世の中のは、本当に理不尽な事が多いです。

そのことに心を痛め、時に怒りを覚えたり、絶望したりと私たちの周りには当たり前のように怒りや絶望が存在しています。

それが、フジコヘミングさんの革命で演奏されると

「絶望」「怒り」の奥にある「どうにもならないことへの深い悲しみとやるせなさ」を感じるんです。

怒りだけじゃない、絶望だけでもない、それらの奥にある深い深い悲しみー複雑に絡みあって人間は成り立っている事を思い知らされます。

 

こういう演奏に触れると、音楽の本当の素晴らしさというものを思い知らされます。

フジ子・ヘミングさん、ご苦労は多い人生ですが、素晴らしい感性の持ち主ですね。

その感性なしに、この演奏はありえない!

 

いつまでも深いメッセージを秘めた演奏を私たちに届けていただきたいと思います。

 

フジ子・ヘミングさんのショパンの革命、素晴らしいですから、是非聴いてください。

 

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