NAGAMIピアノ教室(見沼区)の永見です。
今日は、日本を代表するピアニスト、作曲家として活躍している辻井伸行さんのショパンの革命を聞いて感じた事を書きたいと思います。
幼少の頃から、その類い稀な才能を発揮していた辻井さん。
ヴァンクライバーンコンクールで日本人初優勝を果たしてから、その活動益々盛んになりました。
辻井さんの革命、私の中ではフジコヘミングさん(フジ子・ヘミングさんの革命を聴いて)と同じくらい強く心に響いています。
まず、凄いテクニックに圧倒されました!
この革命を辻井さんほどの速さで弾いているのを聴いたことがありません!
辻井さんの演奏を聞いて思い出す言葉があります。
それは、ルービンシュタインがショパンコンクールの審査員をやった時、「我々審査員を超えるほどこの会場にピアノが上手い人物がいる。
それは、ポリーニだ!」というような事を言いました。
今、ルービンシュタインがいて辻井さんの演奏を聴いたら、同じようなことを言ったのではないかと思うくらい素晴らしい演奏なのです。
視覚障害を持っていながらにして、演奏では、聴き手に見事に絵を思い浮かべさせるほどの優れた感性をお持ちなのです。
辻井さんの革命の演奏の始まりの和音を聴いた瞬間、すぐに私の脳裏にワルシャワが陥落した絵が思い浮かび、とても心が辛くなりました。
辻井さんの演奏を聞いていると、いろいろな情景、作曲家の心情が思い浮かびます。
曲を深ーく深ーく探り、音を音楽を作っているのですね。
辻井さんの革命を聞いていると、ショパンがどれほどポーランドを愛していたかを思い知らされます。
故郷が陥落した悲しみは、到底言葉で表せるようなものではありません。
絶望と怒りという複雑な心境を辻井さんは見事に演奏に表しているのです。
絶望というどうにもならない悲しみが、ものすごい勢いで溢れ出て来る!
そこに怒りと絶望の葛藤とでもいうのでしょうか?言葉にすると非常に難しいですが、そういう複雑な人間の感情が一気に吹き出しているのです。
壮絶な悲しみに、ただ呆然と耳を傾けるだけしかできない。。。
聞いていて、胸が熱くなります。
当時、ショパンのそばにいた人は、ショパンの気持ちを聞きながらきっとそんな気持ちだったのでしょうね。
それにしても、完璧なテクニックと高い音楽性、感性が創る演奏は、こうも人の心を惹きつけるものかと感心してしまいます。
そこに辻井さんの非常に純粋なお人柄が映し出され、純粋な表現に素直に惹かれてしまいます。
集中量もすごい!
革命の演奏が始まったら、一気に溢れ出る故郷への思いを流れ出る感情に任せたまま最後まで行き着く。
この曲、短いけれども、表現するとなると本当に難しいと思います。
それを一気に弾き切ってしまう素晴らしい能力!
本当に優れた演奏家です!
辻井さんの革命は、圧倒されてしまいますが、魂に深く響き渡る素晴らしい演奏です。
どうぞ皆さんも辻井さんの演奏に触れてみてください。
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